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ローマ法王フランシスコ
Pope Francis : A Man of His Word


制作年 2018 ローマ法王フランシスコ
邦題ローマ法王フランシスコ
原題Pope Francis : A Man of His Word
ジャンル ドキュメンタリー
時間 96分
フイルム -
カラー カラー
製作国 スイス/バチカン市国/伊/独/仏
製作会社The Palindrome (as The Palindrome), Centro Televisivo Vaticano, Célestes Images, Solares Fondazione delle arti, Neue Road Movies, Decia Films, Fondazione Solares Suisse, PTS Art's Factory
製作 ヴィム・ヴェンダース<Wim Wenders>/ダヴィド・ロジエ<David Rosier>
監督 ヴィム・ヴェンダース<Wim Wenders>
脚本 ヴィム・ヴェンダース<Wim Wenders>/ダヴィド・ロジエ<David Rosier>
撮影 リサ・リンズラー<Lisa Rinzler>
音楽 ローラン・プティガン<Loorie Petitgand>
出演 フランシスコ法王<Pope Francisco>/イグナチオ・オリヴァ(アッシジのフランチェスコ)<Ignazio Oliva>
公式サイト


■ 内容

ローマ法王フランシスコのインタビューをバチカン市国の協力のもと行い、法王が世界中を巡る姿と合わせて撮影したドキュメンタリー映画。アメリカ大陸出身者としては初めて法王となったアルゼンチン人の法王が、世界が直面している貧困、環境問題、社会問題など、さまざまな質問に対してヴェンダースの問いに答えている。

■ 感想

世界中の貧困地域、災害、戦争、紛争地域、難民たちの元へ赴き、人々の手を取り語りかけける法王の姿が映し出される。ブラジルのファヴェーラ、フィリピンの台風、シリア、パレスチナ、アフリカ。法王の車を迎える沿道の人々の熱狂。こういう群衆の熱狂した姿には見覚えがある。そうだ。サッカーだ。競技場ではよく見る姿だ。そう考えると、彼らの気持ちが急に近づくのが不思議だった。

ずっと穏やかな慈愛に満ちた瞳で話していた法王の目が怒りに燃えたのは、司祭による児童の性的虐待の話になった時だ。本当に怖かった。そして天災・人災問わず災害に遭った人の話になると、悲しみに沈んだ瞳になる。この表情の違いはすごいなと思うと同時に、監督の力量でもあるのだろうと思う。悪い意味で言っているのではなく、法王は役者で、ヴェンダースは演出家のようだ。

途中、アッシジのフランチェスコのモノクロの再現ドラマが入る。貧しさを選んで生きた中世の宗教者に現代の法王フランシスコをなぞらえてのことだろう。法王庁に依頼されて撮影したにせよ、単なるプロパガンダ映画ではないと言うのも理解できた。

日本公開日:2018年11月11日(第15回ラテンビート映画祭)。(ドイツ公開日:2018年6月14日)


2015年
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