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ナスターシャ・キンスキー Nastassja Kinski
1961年1月24日~
ドイツ、西ベルリン生まれ
ヴェンダースがナスターシャ・キンスキーを「発見」した話には二説ある。ナスターシャは当時モデルクラブに所属していたので、同じモデルクラブにいたリザ・クロイツァーがヴェンダースにディスコできちんと紹介したという説と単にディスコでヴェンダースが見つけて声をかけたという説である。おそらくは前者が正しいのだろうと思う。しかし、家にご挨拶に行ったら、名優クラウス・キンスキーの娘であることがわかった、という話はヴェンダースが語っている通りだろう。ナスターシャは「まわり道」のミニヨン役で映画デビューを果たす。しかし、一言も台詞がないが、ヌードがあるという、女優のデビュー作としては良かったのか悪かったのか。
その後、本格的に国際派女優として知られるようになったのは「テス」であろう。大作に次々出演し、ビッグネームになったナスターシャをヴェンダースはいつかまた使いたいと思い続け、「パリ、テキサス」で念願を果たす。この映画はナスターシャでなければならなかったのだと思う。
ヴェンダース作品ではもう一度「時の翼にのって」で女性の天使役をつとめることになった。
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